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「私のこの1冊」その24・・・「永遠の0」 [Book]


永遠の0 (講談社文庫)

永遠の0 (講談社文庫)

  • 作者: 百田 尚樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/07/15
  • メディア: 文庫


放送作家として人気番組「探偵!ナイトスクープ」など多数を構成されている百田尚樹氏。本作が小説家デビュー作。2006年刊行。


「娘に会うまでは死ねない、妻との約束を守るために」。そう言い続けた男は、なぜ自ら零戦に乗り命を落としたのか。終戦から60年目の夏、健太郎は死んだ祖父の生涯を調べていた。天才だが臆病者。想像と違う人物像に戸惑いつつも、1つの謎が浮かんでくるーー。記憶の断片が揃う時、明らかになる真実とは。(Amazonより)

この主人公が追う実の祖父である宮部久蔵の生き様が、戦友たちの証言によって徐々にわかってくる構成、そして最後の証言者、もうミステリーさながらに最後まで一気に読ませるエンタテイメント小説です。
いや~感動しました。しかし読んだきっかけはこの小説を原作にした映画の宣伝を観て興味をおぼえたから。つまりつい最近。映画もヒットしているようで、まあたぶん観に行けないですけど。

当然、この祖父の生き様に感動させてもらったわけですが、一番共感を得たというかそうだよね~と思ったのが、責任を取らない人たち(失敗を認めない人たち)とマスメディアついてです。

この太平洋戦争の良し悪しはともかく、日本軍は戦略的、戦術的に数多くの失敗をしてきているわけです。私は史実は詳しくないですけれど、小説とはいえ史実まで捻じ曲げていないでしょうから、弱気な撤退や無謀な兵士の命を軽んじた作戦の遂行などは事実あったのでしょう。そしてその数多くの失敗を指揮官クラスの人々は誰も認めず、責任も取らなかったのでしょう。
そして今の官僚や政治家の在り方ともダブらせている。そう、私もこのブログでもたびたび話題にしているこの問題。
失敗を認め、責任を取り、反省をもとに改善をしていく。当たり前のサイクルがこの日本のトップには今も昔も存在しないわけだ。

そしてもうひとつが、新聞社を初めとするマスメディアの無責任な煽り。上から目線で民衆を誘導するやり口。これは、個人的に常々うんざりと感じていることのひとつ。戦前の軍部の暴走に新聞が一役も二役も買っていたと作者は論じている。そして今もその体質は変わっていないと。

戦前も戦後も日本人の人種が入れ替わったわけではない。同じ日本人だし、高齢のため少なくなったとはいえ当然その両方を経験している方々が存在している。
戦後レジームの脱却などと叫ばれて久しいけれど、愛国心だとかなんだとか与えられて得るものではない。
そんなことではなく、同じ日本人が生きているわけである。その時代その時代、どんな人がどんな想いで生き抜いたのか、そういったものが正確に語り継がれていくことが何より大事なのではないか。そんなことを感じさせてくれた。
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neworder

makimakiさん、nice!ありがとうございました。
by neworder (2014-01-27 22:39) 

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